株式会社フィネス finesse|メオ カミュゼより<ドメーヌ物のコルトンの拡張>
- メオ カミュゼより<ドメーヌ物のコルトンの拡張>
ドメーヌ メオ カミュゼの当主ジャン ニコラ メオ氏から、新しい畑のご紹介です。
◆ドメーヌ物のコルトンの拡張
ドメーヌに新しく2つのコルトン特級・赤の区画の畑が加わったことを皆様にご案内出来ることを嬉しく思います。私達の「Corton Clos Rognet」はおそらくコルトンの丘で一番景色が素晴らしいところにあり、しばしば魅惑的な味わいに出会うことができます。
コルトンはその潜在能力以下の評価を受け、苦しめられることが往々にしてあります。その理由は畑の広さが広大なこと(シャルルマーニュを除いて、88haの広さ)がしばしば引き合いに出されます。しかし、これはうわべだけの判断で、実際には他の特級・赤と同格のテロワールは十分備えています。すぐ近くにある「Corton Charlemagne」に対する素晴らしい評価がどこかへ消えてしまえばと願ったこともあります。しかし、偉大な赤ワインの畑を東に控え、シャルルマーニュからは南側、西にはペルナン・ヴェルジュレス、また標高も様々・・・ブルゴーニュでも唯一無二のシチュエーションを証明しなければなりません。
コルトンの赤は決して難しいワインではありません。畑はコルトンの丘という素晴らしいテロワールを持つ場所に位置し、Aloxe-Corton方面に向けて南~南東向きに畑が広がっており、これらが重大な要素をワインにもたらします。「小さくて生産量の少ない赤ワインの区画」というフレーズはこの広大なアペラシオンではメリットがありません(昔、石切場だったこの土壌の性質を説明する際に引き合いに出せますが)。格付けするという行為は空しいことなのかも知れませんが、潜在能力は他の特級ワインと同等のレベルのものを持っています。コルトンの区画は日照量も多く、区画ごとのテロワールの違いを楽しむことは十分でき、ワインは土壌から与えられる要素のみをしっかりと表現することができます。
「La Vigne au Saint」
広さ2.46haの「La Vigne au Saint」の区画はコルトンの中ではあまり有名ではないかも知れません。ですが、十分な手入れを行えば、おいしいワインが出来ないはずがありません。私達が所有する「La Vigne au Saint」の区画はわずか0.19haしかありません。しかし、2009年初ヴィンテージの醸造はとてもうまく行きました。区画の場所はAloxe-Cortonの村に位置し、「Corton Charlemagne」の下側になります。南側には1級に格付けされても良いほどのヴィラージュ区画が広がり、傾斜もとても良い具合で、この周囲の区画がいかに良いシチュエーションかを物語っています。「La Vigne au Saint」の畑は石垣で囲まれていて土壌の浸食から畑を保護し、またボーヌ方面に広がる素晴らしい景観を演出しています。1960年代に植えられた葡萄の木は成長の真っ只中で力強さとバランスを兼ね添え、さらに地中にしっかりと根を張り、土壌の粘土質もどんどん深くなっていて地表から40cmまでの深さには石灰質の砂利、小石をたくさん見ることができ、これらがワインに重要な要素を与えています。
「Les Perrières」
ペリエールは葡萄の木の仕立て方から見てもクラシックな区画で東~南東向きの丘にある赤の畑の典型です。私達は1953~54年に植えられた古木の、広さ0.68haの美しい区画を手に入れる機会に恵まれました。株はとても古く、その木から採れる葡萄は小さく、凝縮しています。
区画の名前は石が散らばる土壌に由来していて、土壌に対する石の割合は約50%になります。たくさんの石灰岩、珪石の欠片が岩の中に見られ、他の畑よりも土壌内の石灰分は少ないです。根は植えられてから10年間の間に地中深くに向かって伸びていきます。傾斜は緩やかで「Vigne au Saint」の区画よりも地味な畑なので潜在能力が重要な区画です。
2009年の収穫時にこの2つの区画を醸造する機会に恵まれ、また2010年も同じく、収穫まで下手に手を加えず、テロワールを表現することだけに留めることができるでしょう。ワインはまだ若いし私達の葡萄栽培の効果も制限されます。しかし確かに私たちを引き付ける個性は持っています。2009年ヴィンテージは言わずもがな、初リリースとしては素晴らしい出来栄えで、2009年の詳細がわからなくとも(現段階で2009年の事を語るには早過ぎるので)、「Vigne au Saint」はやや開いてきているので味わい易く、その抜きん出たポテンシャルの高さを伺うことができます。「Perrières」に関してはというとさらに質が高く凝縮感があり、その長い余韻に鉱物的なミネラルを感じることができ、長熟タイプのワインです。
そして昔からドメーヌにある「Clos Rognet」は、新たにドメーヌに来た2つの区画と比べても、全くその権威は揺らがず、卓越した成熟となめらかさでコルトンの主役を担っています。これからのコルトンは非常に面白くなることが予想され、新しくドメーヌに加わった個性の解りやすいコルトンと共にテロワールの神秘の探究に私達を駆り立てるでしょう。