株式会社フィネス finesse|各ドメーヌの2010年の状況
- 各ドメーヌの2010年の状況
◇Domaine du Petit Pontagny シャブリ地区(7月1日)
現在、とても天気が良く、乾燥していて気温は30~35℃にもなっている。畑の開花期は終わり、結実し始めている。2009年の収穫は9月12~18日でその後の冬はとても長く、気温は氷点下5~10℃まで下がったが、畑にとってはとても良い。春も冷涼で6月も涼しかった。開花から予測すると2010年の収穫は9月25日頃だろう。現在の乾燥して暑い気候から察するに、今年の収穫は良くなりそうな印象がある。
◇Domaine Lucien Boillot ジュヴレ・シャンベルタン村(7月8日)
ブルゴーニュは現在気温33~35℃ととても暑い。この暑さのおかげで葡萄はどんどん成長している。春が寒く雨が多かった影響で成長が遅れていたが、それも挽回できた。開花期の6月は天候が悪く、あまりいい状態ではなく、花ぶるいや無核硬粒も起きている。にもかかわらず、まだ言うには早過ぎるが、葡萄の質はとても良い。最終的な判断は8月終わりか9月に入ってからが好ましい。病害はなく、葡萄の葉も青々としていて良い具合。
◇Domaine Méo-Camuzet ヴォーヌロマネ村(6月30日)
現在までは2010年は良い状況が続いている。10日ほど前から良い天気になったので、安心している。冬は長く寒かった。12月の終わりには気温が氷点下15~20℃までに下がった夜もあり、寒さのために被害を受けた畑もある。ヴォーヌ ロマネ、モレ サン ドニ、ジュヴレ シャンベルタン、ニュイ サン ジョルジュの国道沿いのいくつかの畑はほとんど死んでしまい、今年はワインが造れない所もある。幸運なことに、ウチのドメーヌは被害がなかった。春もとても寒く、雨も多く、異例の5月と6月上旬だった。結果、収穫は遅めで9月20~25日頃になるだろう。開花期があまり良くなかったので花ぶるいが起こる可能性は十分ある。つまり花が実にならないということで収穫量が減少する・・・しかし、そう断定するのはまだ早過ぎる。
◇Domaine Henri Gouges ニュイ・サン・ジョルジュ村(7月5日)
ブルゴーニュは現在とても天気が良く、暑い。2009年の収穫後、長く寒い冬に入り、12月25日には-20℃まで気温が下がった。2009年に比べて10日ほど葡萄の成長が遅れている。この寒さと湿気の影響で開花は6月中旬で6月24日に開花期は終わった。収穫日時は9月25日頃と予想されている。素晴らしいヴィンテージになる期待が持てる。
◇Domaine Marquis d'Angerville ヴォルネイ村(7月5日)
今年の天気は畑にとってとても良い。冬はとても寒く、12月には-18℃まで気温が下がった。細菌の増殖を抑え、土壌を浄化してくれるので畑にとっては良いこと。3月までとても寒い気候が続いた。葡萄の開花は6月10~12日頃で、このことから収穫は9月20日頃に開始と予想できる。今は天候がガラッと変わり、気温30℃でとても暑い。雷雨や嵐のリスクもあるが、今は落ち着いている。畑は健康で病気の心配はない。少しだけべト病が発生しているが深刻ではない。
◇Domaine Fontaine Gagnard シャサーニュ・モンラッシェ村(7月5日)
春は4月半ばに暖かい時期もあったが、かなり寒かった。その影響で葡萄の成長は少し遅れた。健康状態には現在のところ、問題は発生していない。開花から、夏がいつも通りの気温であれば収穫の開始は9月20日頃だと予測できる。ここまでは良い状況だと言えるだろう。
◇Domaine des Amouriers ヴァケラス地区(7月15日)
2009年から2010年にかけて、冬はとても寒かった。春も非常に寒く、いつも通り風が吹き荒れた。ミストラルは畑に枝を折るなどの被害を与え、開花期にも影響があり、時間が掛かった。その影響で花ぶるいが生じ、特にグルナッシュに多くみられる。しかし、収穫量は2009年よりは多くなると思う。6月下旬から気温がかなり上昇し、今年の夏が暑く、乾燥するであろうことを感じさせている。2009年に近いヴィンテージになりそうだが、まだ言うのは早過ぎる。
◇Domaine de l'Hortus コトー・デュ・ラングドック地区(7月9日)
長く穏やかな秋が過ぎ、12月初旬の寒さの到来と共に葡萄は落葉した。畑の天候状態はとても良く、葡萄の木は来年に向けてエネルギーを蓄える。
冬の寒さはとても厳しく、3月初めには大雪が降り、この地方では異例の出来事だった。剪定は良いコンディションの中で行われ、寒冷な気候が病害の進行を抑えた。
春は冷涼で湿度が高く、気温も上昇しなかった。いくつかの品種では1ヶ月も成長が遅れるものもあった。芽吹きは多くの品種において、2009年に比べると平年並みと言える。5月の大雨による気温低下で花ぶるいが発生し、特にグルナッシュにおいて大きな被害を出した。葡萄の成長は6月中旬まで緩やかだったが、7月に入ってからの気温上昇により、成長も早まった。
この春の大雨による悪天候で、ウドンコ病やベト病などの蔓延の恐れがあったが、気温が低かったことで結果的に病気の発生を防ぐことが出来た。また、この時期の仕事として、畑の健康状態を保ち病気を発生させない為に、厳しい摘芽、枝の仕立て、除葉、剪枝作業を例年通り行った。土壌に対しては腐植土の割合を増やし、雑草の成長を抑制するなどの作業も行った。
今年の夏は6月末から始まり、暑く乾燥している。畑はまだ水不足には陥っておらず、葡萄の木はどんどん成長しているので、頻繁に伸びすぎた枝を剪枝している。今後は葡萄の育ち具合を管理しながら必要に応じて摘房もしていく。
大きな天候における問題(異常な乾燥や豪雨)が起きなければ、2010年は安心できるヴィンテージになる。もちろん、葡萄が熟す8月までわからない。しかし、春に降った雨で土壌内に水分は十分蓄えられているので、成長具合は順調で素晴らしいヴィンテージになる要素は揃っている。
◇CHATEAU LESTRILLE ボルドー・アントル・ドゥー・メール地区(7月2日)
冬はかなり寒さが厳しく、葡萄の芽吹きはかなり遅れた。春は開花期中盤まで雨不足に悩まされた。メルローは6月4日で2005年や2006年と同じ時期の開花だった。その後、約3週間雨が降り、10日ほど前から気温がかなり高くなってきている。春が乾燥していたので、ベト病の被害はほとんどなかった。収穫量については、葡萄はたくさん実っているが、花ぶるいや無核硬粒が起きているので例年並みになると予想されている。8月初めになればもっと正確な収穫予想が出来るだろう。
◇Domaine des Hauts Pemions ムスカデ地区(7月19日)
2009年の収穫後、冬はとても寒かった。春は非常に乾燥して畑にとっては良い気候だった。夏に入った今も乾燥していてとても暑い日が続いている。畑はとても健康で良い葡萄が実っている。今のところ、2010年は素晴らしい年ということが出来るだろう。収穫は9月15日頃に始める予定だ。