株式会社フィネス finesse|2016年5月フランス生産者訪問(ブルゴーニュ)

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2016年5月フランス生産者訪問(ブルゴーニュ)

DOMAINE FONTAINE-GAGNARD <ドメーヌ フォンテーヌ ガニャール>

シャサーニュ モンラッシェ村で旨味たっぷりの白とチャーミングな赤を造るフォンテーヌ ガニャール。

こちらでも4月末に発生した霜の影響が大きく、ブルゴーニュ ルージュや特級ル モンラッシェ、バタール モンラッシェでかなりの被害が出てしまいました。


緑色の芽がほとんど見当たらないほど霜の被害を受けたブルゴーニュ ルージュの畑

緑色の芽がほとんど見当たらないほど霜の被害を受けたブルゴーニュ ルージュの畑


試飲は次回入荷予定の2014年ヴィンテージ。

2014年は開花期の天候は素晴らしく6月までは乾燥して暑かったのですが、7~8月中旬が雲が多くて気温が上がりませんでした。

8月中旬から天候が回復して風が吹いて乾燥したので素晴らしいヴィンテージとなりました。


当主リシャール フォンテーヌさんの娘セリーヌさん

当主リシャール フォンテーヌさんの娘セリーヌさん


収穫量はあまり多くなく果皮の色付きもそこまで強くないので色調は淡く、渋味も控えめ。収穫時の葡萄の健康状態や収穫量、酸味、糖度などのデータは2010年に近いですが、2010年は最初の頃はワインが閉じていたのに対し、2014年は始めからチャーミングで早くから飲むことができるヴィンテージになっています。


航空写真を使って畑の説明をするセリーヌさん

航空写真を使って畑の説明をするセリーヌさん


赤はチャーミングで飲みやすいですがバランスが取れるまで少し時間が必要。

白は酸味柔らかく旨味豊かでバランスも良いので早くから楽しめそうな印象があります。


樽熟成用カーヴ

樽熟成用カーヴ



GAGNARD-DELAGRANGE <ガニャール ドラグランジュ>

ドメーヌ フォンテーヌ ガニャールの当主リシャール氏の義母が運営するワイナリーでクラシックなシャサーニュ モンラッシェを造っています。


ドメーヌ フォンテーヌ ガニャールの当主リシャール氏の義母マリージョゼフさん

左:ドメーヌ フォンテーヌ ガニャールの当主リシャール氏の義母マリージョゼフさん
右:株式会社フィネスの社長 藤田


こちらのほうがドメーヌ フォンテーヌ ガニャールより樽熟成の期間が長いのでタニックで長期熟成できるワインに仕上がります。


家族用に熟成させている古酒

家族用に熟成させている古酒


試飲は次回入荷予定の2014年ヴィンテージ。

例年よりも早い段階でバランスが取れているので早くから飲むことも出来ますが、ドメーヌ フォンテーヌ ガニャールと比べるとやはりタニックで固さがあるので少し時間が必要な印象。



CHATEAU DE LA VELLE (BERTRAND DARVIOT) <シャトー ド ラ ヴェル(ベルトラン ダルヴィオ)>

1789年に起こったフランス革命以前からムルソー村で葡萄栽培を行っており、現在で9世代目になるシャトー ド ラ ヴェル。

1997年にはフランス大統領晩餐会公式ワインに選ばれた経歴を持ちます。


当主のベルトラン氏

当主のベルトラン氏


今年4月の霜の影響で畑の約80%に渡って被害が出ており、非常に厳しい状況になっています。


ムルソー クロ ド ラ ヴェルの畑

ムルソー クロ ド ラ ヴェルの畑


試飲は2014年物が中心。

借り畑だったサヴィニー レ ボーヌとボーヌ 1級 マルコネを2014年収穫後に返却したので、この2つのアペラシオンは2014年がラストヴィンテージになります。

当主のベルトラン氏曰く、「2014年の赤は2008年に似たキャラクターで2008年よりももう少し果実味が強い味わい。

2014年の白は酸味とストラクチャーが2006年に似ている。」とのこと。


霜の被害は少しだけで済んだ

ムルソー クロ ド ラ ヴェルの畑は他に比べて霜の被害は少しだけで済んだ


全体的に酸味が柔らかく赤は少しタニックですが丸みがあって飲みやすく、白は果実味とのバランスも抜群で素晴らしい状態に仕上がっています。


傾いた不良ボトルに敢えて瓶詰してオブジェに

傾いた不良ボトルに敢えて瓶詰してオブジェに



DOMAINE TRAPET PERE ET FILS <ドメーヌ トラペ ペール エ フィス>

アルザスとジュヴレ シャンベルタンでビオディナミでワイン造りをしているドメーヌ トラペ。


当主のジャン ルイ氏

当主のジャン ルイ氏


2016年の霜はジュヴレ シャンベルタンで少し被害が出ているそうですがアルザスは被害はないとのこと。

これほど大きな霜の被害が出たのは1945年以来だそうです。

試飲は次回入荷予定の2014年物。


今回の試飲したワイン

今回の試飲したワイン


天候上の問題はそれほどなかったのですが、アルザス、ジュヴレ シャンベルタン共 に葡萄の果肉を食べた後にヴィネガー臭を発生させるスズキバエの影響でワインに使えない葡萄があったので、選別をしっかり行う必要がありました。

当主のジャン ルイ氏曰く、「2014年はピュアでバランスがあり、区画ごとのキャラクターが良く出ているヴィンテージでワイン好きな愛飲家に楽しんで飲んでもらえる味わいになっている」とのことでした。

全体的に色調が淡く、チャーミングな赤い果実旨味が前面に出ており、とても飲みやすい仕上がり。

1級や特級クラスになってくると固さや余韻にしっかりとした渋味が出てきますが、それでも若いうちから飲めそうな雰囲気を醸し出しています。


グラスの中で樽ごとのワインをアサンブラージュ

グラスの中で樽ごとのワインをアサンブラージュ


アルザスのベブレンハイムは2014年、その他の特級は2012年を試飲。

2014年は甘味が控えめでとても瑞々しく繊細な酸味が豊かで直線的な味わい。

軽やかですがとても飲みやすい仕上がりです。

2012年の特級はオイリーで肉厚、骨格がしっかりしていてパワフルで飲み応えのある熟成具合になっており、もう少し時間が必要です。


当主のジャン ルイ氏と奥様のアンドレさん

左:当主のジャン ルイ氏 右:奥様のアンドレさん



CLAUDE DUGAT <クロード デュガ>

1240年に建立された教会跡で濃厚で旨味が凝縮したジュヴレ シャンベルタンを造るクロード デュガ。


当主のクロード氏

当主のクロード氏


こちらでは現在醸造中の2015年と次回入荷予定の2014年を試飲しました。


教会の名残りのステンドグラス

教会の名残りのステンドグラス


2015年は非常に暑く太陽が多かった天候を象徴するかのような濃い色調で凝縮した果実味とタンニン、力強く引き締まりのある味わい。

2014年はとてもバランスの良いエレガントでチャーミングな味わいで当主のクロード氏曰く、「2012年のキャラクターに似ている素晴らしい出来」とのことです。


家族用にストックしてある古酒

家族用にストックしてある古酒



DOMAINE LUCIEN BOILLOT & FILS <ドメーヌ ルシアン ボワイヨ エ フィス>

ジュヴレ シャンベルタン村で輝くような色調のピュアで透明感のあるワインを造っているルシアン ボワイヨ。


ドメーヌの看板

ドメーヌの看板


こちらでも醸造中の2015年と次回入荷予定の2014年を試飲。

2015年はまだマロラクティック醗酵直後で試飲には難しい状態でしたがそれでも力強い果実味と凝縮感が感じられ、肉厚でボリュームのある味わい。

2014年は色調淡くチャーミングで酸味の柔らかい繊細な味わいに仕上がっています。


当主のピエール氏

当主のピエール氏


当主のピエール氏曰く、「2015年は太陽がいっぱいのエネルギッシュな年で若くても飲めるし熟成も出来る。

2005年もしくは2009年に近いが暑すぎてテロワールが表現されなかった2003年と言う感じではない。

長い間こんなヴィンテージはなかったというくらい2015年は良くて特にピノ ノワールが素晴らしくシャルドネは少し酸が足りない。

2014年はクラシックなブルゴーニュの年で緊張があり、酸は強くないが少し時間が掛かる。

2012年に似ていて正確さ、古典的だが2012年より深みと凝縮がある。」とのことでした。


当主のピエールさんと奥様のソフィさん

左:当主のピエールさん 右:奥様のソフィさん



SERAFIN PERE & FILS <セラファン ペール エ フィス>

新樽を強めに使って凝縮感のあるタニックなジュヴレ シャンベルタンを造り続けているセラファン。

当主のクリスチャン氏は御年76歳になりますが現役でワイン造りを行っています。


当主のセラファンさんと娘のカリーヌさん

左:当主のセラファンさん 右:娘のカリーヌさん


試飲は次回入荷予定の2014年物。

例年よりも渋味が控えめでチャーミングな赤い果実のフルーティさとのバランスも早い段階で取れていて飲みやすいキャラクター。

もちろん若すぎるので固さもありますが今でも十分楽しめる味わいになっています。


霜の被害はさほど見られないジュヴレ シャンベルタン1級 レ カズティエの畑

霜の被害はさほど見られないジュヴレ シャンベルタン1級 レ カズティエの畑


当主のクリスチャン氏曰く、「2014年は夏があまり天気が良くなかったが、収穫前にとても乾燥したので葡萄の状態は良く、とてもエレガントなヴィンテージになっている」とのことでした。


ドメーヌの目の前の風景

ドメーヌの目の前の風景



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