私なりのデカンタ

ブルゴーニュワインは一般にカラフにいれてしっかりと行うデカンタを必要としない。経験から1〜2時間前に開けるのが普通で、むやみに操作するのは何の役にも立たない。しかしながら、若いワインも含めてしばしばワインに空気が必要だと感じることがある。ワインを抜栓してすぐに、ワインが閉じているなという印象を受けることがある。

どうすればよいか?食事の最初から最後までを通して1本を開けるなら、デカンタはしない。徐々にワインは開いていくし、食事中様々な段階を堪能することが出来る。もし、スポット的にワインをいただく場合、(例えば1品につき1本のワインをというように)やはり、良い状態にもっていく方が好まれる。つまり1時間前に開け、グラス2杯に続けて注ぐ、そして、また瓶に戻すというわけだ。攪拌されることでワインの中に少しの空気が溶け込んでいくことが出来る。

熟成からくるアロマを除き、実際にしっかりとしたアロマになってくる。 これらの方法は必ずしもあまりエレガントであるとは言えないが(だからキッチンでやるべき)、まれにしかあてはまらないカラフで完全にデカンタするやり方と、効果のないただ抜栓して置くやり方の妥協点をとっていることがお解かりいただけたでしょう。